靴磨き選手権大会2024、予選会の最後は例年決勝戦が行われる東京です!
今年は幅広い年齢層の方々に来場していただくべく代官山 蔦屋書店(T-SITE)にて開催されます。百貨店から戦場を変えたことで新しい試みも予定しています。革靴磨きに馴染みがある方も無い方も、老若男女が楽しめる企画をご用意しているので、是非ご来場ください!
東京予選の概要
場所とスケジュール
東京予選は 10/12(土)、10/13(日)の2日間で行われます。
場所は「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」というおしゃれスペースです(詳細なアクセス情報はこちら)。
最寄り駅は “東急東横線 代官山駅” です。お散歩を兼ねて散策しながらお越しいただくも良いでしょう。また、広めの駐車場が併設されているのでお車でのアクセスも可能な好立地です(ただし駐車料金が中々のものなのでご注意を)。
次にスケジュールですが、以下の予定で進められます。
すでにご存知の方は「福岡予選と同じ」とご認識ください。それでOKです。
初めての方は以下に要点をまとめてみたのでザッと頭に入れておいていただければ!
- 1日目は1回戦のみ。2日目に進出する12人に絞られる
- 出場者32名がA〜Dの4つのグループに分かれて、13:15から競技が進行。誰がどのグループになるかは前日18:00からの組み合わせ抽選会(公式YouTubeライブ配信予定)で発表
- 16:45から結果発表。その後、シューシャイナーコミュニュケーションタイム
- 2日目は通過者12名が2グループに分かれて競技。開始時間は1日目と同じく13:15から
- 15:45から結果発表。その後、2日目の磨き・物販サービス
- フィナーレは毎年恒例の大打ち上げ大会
競技はさることながら、その後に予定されているシューシャイナーコミュニュケーションタイム = 一部の出場者による靴磨きや物販などのサービス が最も注目すべき点です。ここはちょっとだけ後段で説明します。
まずはなんと言っても、今回は一部飲食ができます!
「え、普通じゃん」みたいな感想をお持ちの方は認識を改めてください、これ画期的なことなので!!
これまで長年続いてきた靴磨き選手権大会。その歴史の中で会場でドリンクやフードを提供するのは実は初の試みです。
今までは大人の事情もあり(というか大人の事情しかなく)努力虚しく実現に至っていませんでした。
ですが、今回はT-SITEという新天地を得て調子付いたこともあり、初めて飲食できるようになりました。
そして、調子づきすぎてオリジナルのレモンサワーまで作ってしまったのだから、これはもう始末が悪い、もとい“祭り”を楽しみ切るしかありません!(ただし正式には競技後となります。ご留意ください)
シューシャイナーコミュニュケーションタイムとは
選手との距離を近づけてもらうための新しい試みです。
これまで予約制の靴磨きサービスを行ってきましたが時間的な制約もあり、また「選手の魅力は靴磨きだけにあらず」ということで今回は自由にコミュニケーションが取れる時間を設けます。
具体には競技終了後に会場を模様替えして、磨き台を8台設置し一部の出場者が自由に靴磨きや物販を行います!
やることはそれぞれの出場者の自由なので、とある人は「サウナ講習」をするとかしないトカ。
出入りは自由なので、ドリンクを飲みながらごゆるりとお過ごしください(詳細の更新があれば随時updateします)。
東京予選の見どころ
当然、競技をまず楽しむのが一番です。その点については福岡予選に関する記事(こちら)で詳しく紹介しているので適宜ご参照ください。ここでは”東京予選ならでは”のポイントをお伝えしたいと思います。
出場選手
福岡予選の時も触れましたが再度。推しの選手ができると数倍楽しめます。特に東京予選は昨年のリベンジに燃える選手も多く、そういった福岡予選同様、相当気合の入った磨きが見られると思います。
選手名鑑は必携。会場でも買えますがEC(こちら)で買って予習するも良し。ちなみに表紙裏の一面は今話題の「50-50」のプロ野球選手です。
昨年2位、3位で雪辱に燃える折茂さん、熊田さんをはじめ、挑戦的でいて端正な磨きを披露してくれることでしょう。
また、福岡予選で見られた個性が光るパフォーマンスも見逃せないポイントです。福岡予選を見るに、奇をてらった差別化ではなく持ち味を活かした個性的な表現で勝ち切っている印象があるので、プロフィールを読み込んだ上で観戦すると新しい発見があるかもです(参考までに福岡予選大会レポートはこちら)。
ここから先は個人的に注目している選手をご紹介します。勝手に紹介しているので私以外の忖度や他意はありません。悪しからずご了承ください。
No. 5 熊田圭一郎
代々木公園のほど近くに位置する熊田靴店の店主。
突然ですが、この店には靴磨き業界史上No.1 イケメンが在籍しているのをご存知でしょうか?
もちろん、熊田さんはネット越しでも伝わってくる人の良さと包容力を兼ね備えたバリバリのイケメンです。しかしながら、熊田さんをNo.2に従えNo.1に君臨する存在がいます。それが「殿」です。
これが「殿」のファンサである(力説)
高座を我がものにせんとするその風格はまさに「殿」(本名)。
殿の魅力はそのフォルムに留まらない対応力、つまり接客品質にあります。
こう見えて殿は一見さんに超厳しいです。祇園の料亭くらい厳しい対応をカマしてきます。
だがしかしです。2回目に会うときは不思議と親密感を覚える神接客をしてくれる、飴と鞭、いや鞭と飴を巧みに使い分けてくるわんこなのです。
そんな殿の神対応と熊田さんのテクニックが合間って常連が絶えない磨き店、それが熊田靴店です。つまり最強のバディです。今回はT-SITEということもあり心強い相棒も一緒に戦ってくれるでしょう(殿に会いたい)。
2人が揃えば最強!ということで、地の利もある熊田さん+殿のコンビが1組目です。
イケメンさのあまりチョコレート缶になってしまった殿と実際に磨いてもらったCorthay Arca。殿の話が9割になっていますが熊田さんの実力は折り紙付き。
No. 52 なかじまなかじ
歌舞伎町を拠点とし、昼はスーツ屋さんとして、夜は足元からきらびやかな世界を輝かせる、そんな存在です。
実を言うと、私は彼の磨きのディープなファンです。彼は時間を忘れるくらい時間をかけて革靴に向き合い、とことん理解した上でやっと磨きに取り掛かります。決められたルールの中で戦うアスリートではなく自分の世界観を追求する職人なのです。彼が心血を注いで磨く作品は芸術がわからない私でも芸術的だと感じます。言葉で表すのは難しいのですが、人の心を震わせる磨きをする、そんな職人です。
Corthay Arca。言葉はあまり必要ではないでしょう。色鮮やかで豊かな表現に満ちています
「うっとり魅入ってしまう」そんな磨き手
そんな彼のスタイルに、片足10分の予選ルールは多分合わないと思います。このレギュレーションで持ち味を発揮しきれるかは見所の一つでもあると思います。また、多くを語らないところがあるので、身内の気分で今から心配しています。
ただ一方で1日目を勝ち切れば、20分の磨きには分があると思います。彼の表現する色合いや透明感、妖艶さはダークカラーの革靴でもカラフルに色づいて映り、靴がいつもと違った表情を見せてくれます。そんな芸術的な磨き手は彼を置いて他に無い。そう信じているがゆえに期待せざるを得ません。
No. 23 冨樫輝好
個人的には総合力No.1。安定してアベレージが高い磨きと接客ができる実力者。愛称「冨ねぇ(とみねぇ)」
ワイルドな見た目に反して柔和な接客を得意とし、初めての方にも満足感の高いサービスを提供してくれます。
その実力は外見からは想像できないほどの「日々の研究」に裏付けされています。めちゃくちゃ勉強家で、熱心に研究しているからこそどんなシチュエーションにも対応できるのではないかなと思います。熱心さが溢れ出てしまったからか、福岡大会にも出没していました。なんというフットワークの軽さよ。
福岡予選後に薬院のボストンさんになぜか集結したシューシャイナーズ。一番右の笑顔が眩しいベガ立ち兄貴が冨ねぇ
そんな冨樫さんを一言で表現するのはとても難しいです。なので、箇条書きにて魅力をお伝えしますと、、
- 特殊な技法で花柄を書いたりします
- 紙芝居に対する心得があります
- 普段はGMT代々木上原店に出没します
- 靴の悩みをなんでも聞いてくれます。スニーカーの中敷を調整してくれ劇的に履きやすくなった経験があります(感動)
- 磨き業界最大の流行語である「やってんなー」を生み出したことがあります
- こう見えて女子力がかなり高く気遣いの塊です
- 髪がサラッさらです。驚異的なサラサラ具合でナチュラルボーンストパーおにぃさんです
関係あること無いことを書いている気がしますが、とにかく引き出しの多さが魅力で「飽きのこない磨き職人さん」です。
観戦方法
大会は基本入場無料、スタンディングにはなりますが全編無料で観戦することができます。
すでに完売していますが東京予選は大会限定のノベルティに加えドリンクチケットまで付いている特別仕様。Finalの大阪大会来場をご検討されている方は一考の余地ありです(詳しくはこちら)。会場によっては若干の当日券が販売される場合もあるので、会場で判断しても良いかもしれません。
物販・サイドイベント
物販
福岡予選に引き続き、ここでしか手に入らない特別な商品が買えるのも魅力の一つです。見て触ってみて、お試しいただいた上でショッピングを楽しめるのも楽しみ方の一つですね。
ECでもご購入いただける商品についてはこちらから
上記は一例で他にも様々な商品を揃えています。会場でしか出会えない商品、二度と出会えない蔵出し商品など盛りだくさんでお送りしますので、ぜひお立ち寄りください。
サイドイベント
こちらは福岡予選とほぼ同様なので過去記事(こちら)をご参照ください。靴下メーカー:idé homme(イデオム)さんは13日のみの出展なんで特に注意が必要です。またKING SEIKOの展示やTokyo foot tailorの足型計測会もありますので、こちらも是非に。
最後の予選会、折り返し地点とも言える東京予選。熱戦の様子や大会の空気感を始め、現地でしか味わえない体験でお送りしたいと思いますので、ご関心を持っていただけると幸いです。
KIEKO