革靴のシューレース、靴紐の選び方 第1回

靴紐は見た目の印象だけでなく、実は履き心地や歩き心地も変えてしまう重要なアイテムです。
形状や素材、長さや太さなど自由度が高く、どう選んで良いか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか？
第1回として「靴紐を選ぶ時に押さえておきたいポイント」と「革靴にオススメの靴紐3種」をまとめてみました。



 

靴紐の選ぶ時、まず気をつけるべきポイントは「長さ」「形状」「種類」の3点です。
ここでは1つずつ紹介していきます。


ポイント1：靴にぴったりな「長さ」を選ぶ

 

靴紐の印象を大きく変える1番のポイントは「長さ」です。短すぎると結びづらく長すぎると"だらしなく"見えてしまうので、靴にあった長さを選ぶところから始めるのがオススメです。

靴紐の長さはアイレット（鳩目）の数を目安に決めるのが良いと言われています。
革靴の種類やアイレット間の距離によって異なるためお使いの紐を測っておくと確実ですが、以下の表を目安に色々と選んでみるのも一つです。保存しておくといざという時に便利です。

ポイント2：靴紐の「形状」を選ぶ

次に「形状」です。一般的な靴紐は丸紐と平紐の2種類があります。
ほどけにくさや見た目の印象に違いが出ると言われていますが、ほどけにくさにそこまでの差は無いので、見た目の印象で選んでOKです。

丸紐は色や太さに様々なバリエーションがあり、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで活躍する形状で何にでも合います。平紐は落ち着いた、引き締まった雰囲気を与えることができるため、ドレスアップやビジネスシーンや足元をタイトに印象付けたい時におすすめです。




ポイント3：革靴の印象と履き心地を左右する「種類」を選ぶ

最後に「種類」です。
一般的に広く利用されている「ガス紐」と「ロウ引き紐」、そしてちょっと特殊な「組み紐」の3種類について紹介します。それぞれに長所と短所があるため、違いを理解した上で靴紐選びをするとまた新しい発見があるかも！
 

ガス紐

糸表面をガスで焼いて滑らかさと程よい光沢で仕上げた紐です。靴購入時に付属していることが多く衣類にも使用されています。なめらかな肌触りと手馴染みの良さが特徴で、比較的ほどけにくいと言われています。
ただし、表面の光沢に乏しい、表面の毛羽立ちが起こりやすい、耐久性が低い、などの弱点もあります。

 

ロウ引き紐

糸表面を"蝋"でコーティング仕上げした紐です。ロウ特有の光沢感に優れ、表面のロウにより張りがあります。
光沢感が強く、耐久性が高いため高価な紳士靴に採用される場合も多いのが特徴です。
反面、以下の弱点もあり好みの分かれる靴紐と言えます。

・馴染むまでは硬さがあり結びづらくほどけやすい
・表面のロウにより、手が汚れやすい
・糸表面やアイレットにもロウが付着するためクリーニングが必要（特にスエード製革靴は注意が必要）

 

組み紐

甲冑や刀にも利用される伝統的な組紐の技術を使った細かな編み目が特徴の紐。
糸同士を強固に組み上げる「構造」を利用して耐久性と実用性を実現しています。

表面に特別な加工を必要としないため、手馴染み良くほどけにくい特徴があります。
また、糸が織りなす綾による独特な光沢感や毛羽立ちの少なさ、構造に裏打ちされた高い耐久性も他には無いポイントです。さらに、足の動きに合わせて「綾」が伸縮するため足が痛くなりにくく、履き心地も良くなる機能的な面も持ち合わせています。



 

Liricheはご紹介した「組み紐」の革靴紐を提供する数少ないメーカーです。
組み紐はガス紐とロウ引き紐、両方の「良い特徴」を兼ね備えた靴紐ですが、国内で製造しているメーカーは非常に少なく限定的です。Liricheでは、組み方の異なる3種の型から、長さ、紐色、セルの色の組み合わせを自由に選べるフルオーダー式です。
560通りの組み合わせの中から是非お気に入りの一本を見つけてみてください！
 

1. 平打ち

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2. 江戸打ち

 
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3. 唐打ち

 
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